Pepperl+Fuchs NBB3-V3-Z4：産業オートメーション向け高性能誘導型センサ​

Pepperl+Fuchs NBB3-V3-Z4は、産業環境における金属物体の非接触検出用に設計された誘導型近接スイッチです。定格検出距離3mm、埋め込み型設計で、スペースの限られた設置に適しています。5～60Vの広いDC電圧範囲で動作し、多様な制御システムとの互換性を確保し、位置確認、物体カウント、モーション検出などのアプリケーションで信頼性の高い性能を提供します。

​技術仕様と動作原理​

このセンサは、ノーマリオープン（NO）ロジックを備えた2線式DCデバイスとして動作します。電磁誘導を利用しており、内部発振器が高周波磁界を生成し、金属ターゲットが検出ゾーンに入ると、渦電流が振動を減衰させ、トランジスタベースの出力をトリガーします。主なパラメータには、迅速な応答のための最大2,000Hzのスイッチング周波数、信号チャタリングを防ぐための0.2mmのヒステリシス、-25℃～85℃の動作温度範囲が含まれます。設計には逆極性保護が組み込まれていますが、短絡保護はなく、慎重な回路統合が必要です。

​耐久性と設置機能​

耐久性のあるPBT素材で構成されたNBB3-V3-Z4は、IP67保護を実現し、埃や一時的な浸水に耐えます。埋め込み型機能により、機械表面から突出することなく設置でき、物理的な損傷のリスクを軽減します。デバイスには、ステータス表示用の黄色LEDと、PLCに直接接続するための130mmのPVCケーブルが付属しており、自動化システムでのセットアップを簡素化します。

​アプリケーションと機能安全​

自動車や食品加工工場などの過酷な環境に最適で、シリンダー位置の監視やコンベアベルト上の物体の検出などのタスクに優れています。平均故障間隔（MTTFd）1,552年、20年のミッションタイムにより、長期的な機能安全要件をサポートします。ユーザーは、特定のニーズに合わせて、検出範囲や出力構成（例：PNP/NPN）に基づいてバリアントを選択できます。